「うつ病の過去は隠して働きたい」
「うつ病をクローズする方が、転職に有利な気がする」
転職する際、うつ病のことを隠すか打ち明けるか、迷うところですよね。
ぼく自身、うつ病の過去をクローズして就労したことも、打ち明けて転職活動をした経験もあります。
経験上、どちらも一長一短ですが「できればうつ病の過去はクローズにしたい」という人は多いのではないでしょうか。

明るい話題ではないので、できるだけ隠して生きていたいものですよね…。
うつ病の過去をクローズして転職活動をするのは、時と場合、状況によってよく考える必要があります。
そこで今回は、うつ病をクローズする際の注意点についてまとめてみました。
この記事を読んでわかることは、以下の通りです。
- クローズ就労するメリット
- クローズ就労するデメリット
- クローズ就労する際のポイント
- 転職先の会社を選ぶ基準
- クローズしたまま働き続けるポイント
- 結局クローズがいい?オープンがいい?
うつ病の過去をクローズして転職したいなら、メリットやデメリット、ポイントなどを今一度確認しておきましょう。
この記事を読んでもらえれば、クローズがいいかオープンがいいかを判断できるようになるはずです。
「うつ病の過去を隠したい」「オープンにする勇気がない」
そんな風に考えている方は、ぜひこの記事の情報を参考にして、クローズする際の裏と表を知っておいて欲しいと思います。
うつ病をクローズで転職する際のメリット
まずは、うつ病をクローズで転職する際のメリットをご紹介します。
給料の水準が標準
うつ病をクローズすることにより、一般社員として転職することができます。
一般社員として就労できるということは、普通の給料が期待できるということですね。
うつ病をオープンにすると、仕事の幅が限られ、給料の制限が出てしまうこともあります。
しっかり働いてがっつり稼ぎたいという方は、クローズが無難でしょう。
求人や職種が選びやすい
うつ病の過去をクローズすることにより、求人や職種が選びやすいのもメリットです。
うつ病をハンデとするならば、どうしても仕事が限られてしまうからです。
自由に仕事を選びたいなら、クローズを選択したほうが良いでしょう。
残念ながら、会社によっては「うつ病はマイナス要素」とされる場合があります。
ぼく自身、うつ病の過去が原因で、面接で落とされたこともありました。
希望の職種がある場合や、どうしても働きたい会社が見つかった場合、クローズのほうが賢明なのかもしれません。
キャリアアップしやすい
うつ病の過去は、クローズしておいたほうがキャリアアップしやすいと言われることがあります。
もちろん一概に「絶対」ということはありませんが、オープンよりもクローズのほうがキャリアアップの可能性は高いでしょう。
オープンよりもクローズのほうが、心配をされにくいんですよね。
逆にうつ病の過去をオープンにしていると、会社から将来を心配されたり、大きな仕事を任せてもらえない可能性があります。
避けられたり腫れ物に触る反応をされることがない
うつ病をオープンにする懸念点は「避けられたり、腫れ物に触る反応をされるのではないか」ということだと思います。
クローズにしておけば「普通に接してもらえる」ので、そのような心配はないでしょう。
残念ながら、会社や人によっては、必要以上に気を使われる場合もあります。
ぼく自身も、過剰に気を使われてしまったことで、逆に申し訳なく思った経験があります。
そしてそれと同時に、悔しい思いをしてきました。
気軽に接して欲しいなら、うつ病はクローズにしておいたほうが良いかもしれません。
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うつ病をクローズで転職する際のデメリット
うつ病をクローズで転職しようとすると、当然デメリットもあります。
調子が悪くても我慢しないといけない
うつ病の過去をクローズしていると、調子が悪くても隠さなければいけません。
要は、我慢して働かないといけないのです。
うつ病がたとえ回復していたとしても、たまにはうつ状態になったり、気分が落ち込んでしまうことはあると思います。
それによって、うつ病が悪化したり、再発してしまうこともあるでしょう。
オープンにしていると会社が融通を効かせてくれるかもしれません。
クローズの場合は、たとえ調子が悪くても、元気なフリをしなければいけないのが辛いところです。
病院に行く時間が確保しにくい
うつ病は、定期的な通院が必要ですよね。
会社にクローズしているということは、通院のための時間を作ることも難しいということになります。
そのため、夜や土日でも診療をしてくれる病院を探す必要があります。
ぼくの場合、これにはかなり苦労しました。
結局土日でも診療してくれる病院が見つかったので、とても助かったことを覚えています。
仕事の難易度が選べない
うつ病をクローズにしていると、仕事の裁量を選べません。
プレッシャーがかかる仕事や、大変な業務を任される可能性もあります。
これをマイナスと捉えるのであれば、クローズではなくオープンにしたほうが良いでしょう。
うつ病になると、プレッシャーや緊張感にとても弱くなってしまいます。
ぼくも、責任感のある仕事ができなくなった過去があるので、とても辛かったです。
難しい仕事は避けたいのであれば、うつ病の過去をオープンにすることをおすすめします。
つらい気持ちを打ち明けにくい
うつ病の過去をクローズにするということは、本当の気持ちをある程度隠さなければいけません。
もしひどいうつ状態になっても、誰にも相談できないというのは辛いところですね。
会社や上司、同僚がうつ病に理解をしてくれているかどうかは、かなり重要。
うつ状態になった時に、話せる人がいる、これはとてもありがたいことなのです。
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うつ病をクローズした状態で転職先を選ぶ基準
うつ病をクローズして転職活動を行うなら、以下のことに気を付けてください。
休職制度や福利厚生を確認する
うつ病が再発してしまったり、うつ状態が長く続いてしまった場合。
休職制度があることで、心を休ませる手段ができます。
もし休職制度がなければ、いきなり職を失ってしまうことがあるので注意しましょう。
メンタルヘルスを相談できるかどうか
うつ病をクローズしていたとしても、メンタルヘルスを相談できる窓口は利用できます。
会社としてしっかりメンタルヘルスに力を入れているのであれば、うつ病をクローズしていても安心感がありますよね。
2014年の改正労働安全衛生法の施行以来、2015年12月にはストレスチェック制度が義務化されるなど、コンプライアンスの面で労働者のメンタルヘルスへの取り組みが重視されつつあります。
それに伴い、管理職だけでなく、一般職に対してもメンタルヘルス研修を行う職場が増えており、企業の採用サイトなどで、メンタルヘルスへの取り組みを掲げているところもあります。
キズキ ビジネス カレッジ
うつ状態になってしまったとしても、駆け込み寺があれば救われるかもしれません。
長く負担なく働き続けられるかどうか
これが一番大切かもしれません。
うつ病再発や悪化を防ぐためにも、長く働けて、負担のかからない働き方を目指しましょう。
そのために、慎重に職場を選ぶ必要があります。
給料が良いからといって、休みが少なかったり、不本意な仕事をしていては身も心も持ちません。
しっかり、自分ができる範囲でできる働くことが大切です。
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うつ病をクローズして”安定して”働くための3つのポイント
うつ病をクローズして働くのであれば「安定」が大事です。
安定して働くために、以下の3つのポイントに注意するようにしましょう。
①病院の先生や周囲の協力を得る
うつ病は、ひとりで抱え込まずに、誰かの力を借りることも大切です。
そのために、病院の先生や家族、友達などの協力を得るようにしましょう。
相談相手がいるのといないのとでは、うつ病の苦しい時の過ごし方が随分変わってきます。
会社にクローズにしているのであれば、うつ病の相談をすることはできませんよね。
ですが、仕事がハードだったりプレッシャーが続いたりしてしまうと、うつ状態になってしまうこともあります。
そんな時にアドバイスをしてくれたり、話を聞いてくれる人がいると、気持ちを落ち着かせることができます。
②自分の症状について理解しておく
自分がどんな仕事をした時に、うつの症状が出るのか、理解しておきましょう
これを知っていると、うつ状態になるのを未然に防ぐことができたり、回避することができます。
うつ状態になってしまうのには、それ相応の理由があるはずです。
例えば、人間関係。
仕事なので、どうしても合わない人とも、ビジネスを進めなければいけません。
それを我慢して働くのも立派かもしれません。
ですが、うつ状態になってしまうのであれば、仕事を回避したり、上辺の付き合いでやり過ごす方法も考えたほうが良いでしょう。
どんな仕事や働き方をした時にうつ状態になるのか、しっかり把握しておくと、メンタルのセルフケアができますよ。
③落ち込んだ時の対処法を把握しておく
働いていると、どうしてもうつ状態になってしまうことはあります。
これについては、オープンであろうとクローズであろうと、あり得ることでしょう。
なので、どんな対処法をすれば心が落ち着くのかを把握しておいてください。
例えばぼくの場合は、運動(軽い散歩程度)やおいしいご飯を食べる、ひとりの時間を作るなどが対処法です。
日常生活の中で、ほっと安らいだり、気が紛れる時間を持つことが大切。
落ち込んだ時の対処法を知っておくことで、うつ状態になってもすぐに回復できるマネジメントができると思います。
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結局のところうつ病はクローズがいい?オープンがいい?
ここまで、うつ病をクローズで就労することについて書いてきました。
ですが結局のところ、クローズして就労するほうが良いのか、オープンが良いのか、どちらが良いと思いますか?
ぼくの経験談としては、うつ病の過去はオープンにしたほうが良いと思います。
そう考える理由は、以下の通りです。
- 隠し事をしていないので、働きやすい
- 体調不良や働き方に関して、会社に「大目に」見てもらえる
- 無理のない生活ができ、気持ちも安定する
- オープンにすることで気が楽になり、うつ病の回復も見込める
- お金を稼ぎたいなら、しっかり回復させてからでも十分
と、このような理由が挙げられます。
もちろん、人によっても考え方は違うし、状況も変わってくると思います。
クローズして転職活動をしたほうが良いのか、オープンにしたほうが良いのか。
とてもデリケートな問題ですので、この記事を参考に、じっくり考えてみるようにしてください。
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ぼく自身は、うつ病の過去はオープンにしたほうが良いと考えています。
現に、うつ病をクローズしていた頃よりも、オープンにしていた時のほうが働きやすかったし、生活も安定していたからです。
では、どのようにしてオープンな状況を作り出し、職場に順応させられるのか。
うつ病の過去を隠さずに「転職の斡旋」や「トレーニング」をしてくれるエージェントがあったら良いですよね。
実は「就労移行支援」というサービスがあります。
簡単に言うと、うつ病や適応障害などの精神疾患や障害などをオープンにし、就職のためのトレーニングをしてくれるサービスです。
興味がある方は、下記のリンクから問い合わせてみてください。
相談や電話での問い合わせは無料なので、気軽に行動できるかと思います。
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【まとめ】うつ病をクローズで転職する際は慎重に判断しよう
今回は、うつ病の過去をクローズして転職する際のことについて、お話しました。
何度も言いますが、人それぞれの事情や状況にもよって、クローズが良いかオープンが良いかは違ってきます。
両方経験したぼくの意見では、オープンのほうが生きやすいといったところでしょうか。
もちろん、その時のうつの状態にもよって変わってきます。
今の状況を冷静に分析し、最適な方法で転職するようにしてみてください。
「就労移行支援サービス」などを利用して、自信を付ける、これもひとつの方法。
短期間ですぐに退職してしまっては、せっかくの努力も水の泡です。
後悔のない転職をするためにも、あなた自身でしっかり考え、オープンかクローズかは慎重に判断するようにしましょう。
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