「うつ病のことは、隠して転職活動したほうがいい?」
「うつ病で休んでたけど、職場復帰がしたい」
このように考えている、うつ病経験者の方はいませんか?
ぼく自身、うつ病経験者です。
そして転職の際、うつ病の過去を話した経験もあるし、隠した経験もあります。

一長一短あるので、どちらが良いかじっくり判断してくださいね。
そんな経験を踏まえて、今回は「転職の際にうつ病のことを隠すか、隠さないか」についてお話します。
この記事を読んでもらえれば、うつ病の過去を隠すことのメリットとデメリットが分かり、転職活動の方向性を見出せるでしょう。
この記事でわかることは、以下の通りです。
- うつ病の過去を隠す際の注意点
- うつ病の過去を隠すメリットとデメリット
- 結局隠したほうがいいか、隠さないほうがいいか
- うつ病を隠さずに転職を進める方法
この記事は、うつ病経験者向けに書かれています。
これから転職をしたいという人や、再就職を目指しているという方は、ぜひ参考にしてください。
転職活動では、うつ病のことを隠してもいい
まず大前提として、うつ病の過去は隠すのもOKです。
うつ病を隠すことによって、法律違反になってしまうようなことはありません。
ただし注意点もありますので、以下で説明していきます。
あえてうつ病の過去を話す義務はない
転職活動の際、過去の病気のことを話さなければいけないという法律はありません。
そのため、あえてうつ病の過去を話す必要はないでしょう。
採用の可能性を少しでも上げたいなら、うつ病の過去を隠すのもひとつの方法です。
ただし話すことで、メリットもありますし、逆にデメリットもあります。
このあたりについては後述しますが「うつ病の過去は必ずしも話す必要はない」ということだけ覚えておきましょう。
聞かれたら正直に喋ったほうが無難
もし転職活動の面接で、過去の病気や持病、休職や退職の理由、ブランク期間などについて聞かれたら、正直に話しましょう。
この場合、正直に話さないと「嘘をついている」ということになってしまいます。
避けたいのは、会社に嘘をついたという事実です。
例えば、入社後にうつ病が発覚してしまった場合。
信用を失って立場を悪くしてしまうかもしれないし、場合によっては解雇もあり得ます。
本当のことを全て話す必要はありませんが、聞かれたら正直に答えて、嘘をつかないようにだけ注意したいところです。
健康診断や聞き取りで明らかになる場合も
普通に会社員生活を送っていれば、まずうつ病の過去の情報はバレません。
ですが、健康診断や聞き取りで、うつ病の過去が明らかになってしまうという可能性もあります。
その時は、素直にうつ病の過去を認めましょう。
もちろん、それが原因でクビになることはないと思います。
むしろ、それでクビにしたり立場を悪くさせるような会社は、正直長く勤めるのもおすすめしません…。
もしバレてしまっても「今は回復している」ということを主張し、これまで通りの働き方を続けることが大切です。
転職でうつ病の過去を隠す3つのメリット
うつ病の過去を隠して転職する場合の「メリット」をご紹介します。
①一般社員と同じ待遇で働ける
うつ病の過去を話さないということは「普通に働く」ということです。
これは、給料や待遇の面でのメリットとなるでしょう。
給料やキャリアアップに期待したいのなら、うつ病の過去は隠しておいた方が無難です。
うつ病の過去を隠すということは、過去の自分と決別するということ。
前進、とも言えますね。
うつ病「だった」ということにして、一般の社会人として働けるということとなります。
②採用の可能性を下げることがない
うつ病が原因となり、採用の可能性が下がることがありません。
どうしても入りたい会社や、チャンスをものにしたいなら、うつ病の過去は隠しましょう。
採用されたい気持ちが強いなら、ネガティブな要素をさらけ出す必要はありません。
転職活動をどうしても成功させたい。
なんとしてでも、就職に漕ぎ着けたい。
そのような場合は、採用の可能性を下げる要素は徹底的に排除したほうが良いです。
③うまく働き続けられると自信がつく
転職がうまくいき、そのまま適応して働き続けられると、自信になります。
そしてその自信は、うつ病の回復にも役立つはずです。
働くことで社会的な自信を取り戻すことができ、自己嫌悪や劣等感を忘れられます。
これは大きなメリットです。
ぼくの場合は、働いてお金をもらうことで、自信を取り戻し、うつ病を回復させた経験があります。
うつ病の過去を忘れるぐらい働き続けられると、次第にうつ状態になることも少なくなる場合があるので、治療にも効果的です。
転職でうつ病の過去を隠す3つのデメリット
うつ病の過去を隠して転職活動をする「デメリット」について、解説していきます。
①給料や待遇が悪くなるかもしれない
うつ病のせいで、給料や待遇が悪くなるというデメリットもあります。
働き方や仕事の裁量を、制限させられる可能性があるからですね。
ですがこれは、逆にメリットと考えることもできるでしょう。
裏を返せば、無理のない働き方をさせてくれるかもしれない、ということですね。
うつ病が完全に治り切っていない。
もしくは、再発の可能性がある。
そのような場合は、無理のない働き方ができることで、再発の可能性を限りなく減らせ、安定して働くことができるかもしれません。
②採用してもらえない可能性がある
うつ病を公表することで、採用されない可能性があります。
とても残念なことですが、そのような会社もあるのが現実です。
しかし、これも逆にメリットと考えることもできます。
例えば、うつ病の過去のせいで不採用にするような会社。
メンタルヘルスが進んでいるこのご時世なので、そのような企業は時代錯誤です。
むしろ、応援してくれるような会社に入社することこそ、今後の人生にとっては良いはず。
もちろん、採用の可能性は減るかもしれません。
ですが、会社の本質を見極めるという意味では、逆にメリットと考えることもできます。
③不調になっても相談ができない
うつ病の過去を隠して転職してしまったら、うつ状態になった時に誰にも相談できません。
同僚はもちろん、上司や会社にも相談できないので、苦しい思いを抱えたまま、働かないといけないんですね。
もちろん、会社で仲良くなった人には、相談できるかもしれません。
ですが、働き方を変えないと、うつ状態を回復させることはできませんよね。
根本的な解決をするためには、上司や会社と相談することが必要不可欠。
例えば、プレッシャーのかかる仕事を任された際。
うつ病のことを気にかけてもらっていれば、上司がその仕事を回避させてくれるかもしれません。
ですが、うつ病を隠すということは、そのような仕事でも進んでやらないといけないのです。
耐えて頑張るしかないので、うつ病を隠すなら、働くのも必死にならないといけないのです。
うつ病は結局隠したほうがいい?隠さないほうがいい?
ここまで、転職の際にうつ病を隠す注意点や、メリット・デメリットについて解説してきました。
結局のところ、うつ病は隠すほうが良いのでしょうか?それとも隠すのはやめたほうが良いのでしょうか?
ぼくの個人的な意見としては、うつ病の過去は隠す必要はないと思っています。
前述したように、あえて話す必要はありません。
ですが、無理のない働き方がしたいのなら、うつ病のことは公表したほうが良いです。
もちろん完全に回復して、今後はバリバリ働きたいのであれば、隠すのも良いでしょう。
ですが、うつ病の治療中だったり、これから治していきたいという場合は、うつ病は隠さず、会社に報告しておくほうが良いと思います。
そのせいで、転職活動が難航してしまうかもしれません。
ですが「長く安定して働く」ためには、うつ病の自分を理解してくれる会社に出会うことが大切だと、ぼく個人としては思います。
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【まとめ】うつ病を隠すかどうかは自由
今回は、うつ病のことを隠して転職するかどうか、について解説しました。
とてもデリケートな問題なので、じっくり考えてください。
ぼくの経験上、うつ病の過去を隠すのは、とても大変でした。
そのせいでうつ状態にもなったし、ストレスを感じてしまったのです。
一概に、絶対にオープンにしたほうが良いかどうかは、個人の判断によります。
自分の今の状況や病気の具合と相談して、無理のない転職活動を行ってください。
転職や就職に不安が残るなら、まずは「就労移行サービス」などを利用し、トレーニングや考え方のコツを身につけてみましょう。
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